南極教室

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日本各地の小中、高等学校向けの南極教室が本格化。

こちらも日本の若い世代に南極の現状を伝える大切な業務の一つです。
対象は、隊員のご子息が通う学校であったり、隊員の母校であったりとさまざま。

スタッフはMC(司会者)、ディレクタ、画面の切り換え操作を担当するスイッチャー、カメラマン、カメラアシスタント、照明、タイムキーパ、AD。
最低でも8~9名が携わることになりますので、越冬隊員の少ない私たち55次隊では期間ごとの交代制にしています。
昭和基地スタジオは管理棟3階にある食堂の一角。

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さて、南極教室開催までにどんな準備をするかといいますと、

先ず、国内側開催先学校とMCを担当する隊員(大抵は開催先学校に関係がある)とで内容やコンテンツを調整、細部に至るまで打ち合わせを行い一旦シナリオとして作成します。

次に昭和基地側の南極教室関係隊員でそのシナリオを基に机上打ち合わせを行い、プレリハーサルとして基地側のみで予行演習を行います。
そこで、時間を計測して過不足がないか、削る必要がある箇所や逆に増やしたほうがよさそうな箇所を意見として出し合い、またストーリ的に流れが不自然であってもいけませんし、対象となる学年に伝わる表現であるかなど問題点について再度全員で協議します。

変更箇所があればシナリオを修正、日を改めて、次は実際にカメラを回して本番さながらに基地内リハーサルを行います。
ここでも時間を計測、撮ったビデオを皆で確認し、映像として見づらくないか、表現は適切か、新たな問題点を洗い出してシナリオを完成させます。
現場の動きも重要です。映像切り替えのタイミング、フレーム内の被写体の立ち位置、動き回るカメラマンのケーブルの引き回し、合図、照明の明るさなどもここで点検します。

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次は接続試験。
本番の前日~数日前までに国内側会場となる学校と回線接続し、ネットワークに問題はないか、設備や会場の環境によって異なるため、音声の通りや映像の見え具合について会場側から意見をもらい、場合によってはここでもスライドの修正が入ることになります。

で、いよいよ当日の本番、という感じです。
スタッフ全員緊張の面持ちです。何度も練習しましたが素人ゆえあちこちでトチりも出ます(笑)。でも真剣。

わずか、30分~1時間程度の南極教室ですが、準備は大変。テレビ局のスタッフの方々のご苦労がよくわかります。

しかし、会場の子どもたちの笑い声や感動が画面を通して伝わってくるときの嬉しさ、やってよかったなと思いますね。

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南極観測のホームページ
国立極地研究所

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by yath_y | 2014-07-10 23:39 | @南極 by Yath  

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