SHOW TIME!

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今日は基地から2kmほど離れた西オングル島にある観測施設まで、隊員3名で設備の保守に行ってきました。
雪上車を時速5~10km/hでコトコト氷海上を走らせ、1時間かけて現地に向かいます。

基地から離れたところにある施設ですから、観測機を動かすための電力はバッテリに頼ります。
このバッテリは現地に設置された太陽パネルから太陽光を電気に変え(太陽光発電)、それをバッテリに貯えますが、極夜明けのこの時期はまだ太陽光発電が十分に行われないため、人が現地に赴いて太陽でまかないきれない不足分は発電機を用いて充電を行わねばなりません。
そのための作業です。

気温マイナス37度。ほぼ一日中、屋外作業です。

とにかく痛い。もうね、寒いという感覚はありません。
肌が露出している部分は皮膚の湿気で、いくつもの剣山を一気に刺されているような痛みが走り、どんどん凍ろうとします。
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2枚に重ねた防寒手袋の中の指先も10分で痛みが来ます。そこからあと5分程度は耐えられます。
そのまま我慢してれば痛みは徐々にやわらいできますが、その時点で凍傷のサインですのでそうなる前に暖かい雪上車に避難します。
5分程度体を温めたら、また屋外へGO! 
この繰り返しです。

ツラそうでしょ? でもね、この緊張感と暖かいところでホッとする生きてる感覚が肌で感じられるのがたまらんわけ。
やめられませんね。 変人?まぁ何とでも言って下さい。

この日、幻日も見られました。
そのまま「げんじつ」と読みます。

これは、大気現象の一つで、太陽を中心にして雲の氷晶が光を屈折させてできる暈(かさ)の一種です。
これだけ鮮やかに見られたのは南極へ来て初めてです。

眼を近づけてみて下さい。 画像に映っている細かい点、ダイヤモンドダストです。

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無音の世界での幻日、眼の前をキラキラ降り注ぐダイヤモンドダスト..
地球の美しさに圧倒されまます。

でもね、じっくり見られるのは5分。それを過ぎると過剰に脂が乗った冷凍マグロになっちゃいますので。

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南極観測のホームページ
国立極地研究所

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by yath_y | 2014-08-09 22:24 | @南極 by Yath  

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