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隊員室でのお仕事2

先回、国内で私たち隊員が行う業務の一つである『物資量概数調査』についてお話ししました。

今回は『物資調達』について。

南極へ持ち込む物資は基本的に各部門(観測系:気象・電離層・宙空・地圏・気水・生物、設営:機械・調理・医療・建築・環境保全・多目的アンテナ・LANインテルサット・野外観測支援・庶務)の担当隊員が担当PI(研究プロジェクトの長)と相談して調達します。

まず、現在昭和基地にいる隊員から調達参考意見として、「これこれが壊れたので買ってきてね」、「もう予備部品がないよ」、「これがあるといいかも」 といった物品購入するための意見書が送られてきます。
それを基に国内で議論・検討して、予算と照合しながら必要な物品の選別をします。
さらに次の隊(私たち)で新規計画したミッションの物品検討も合わせて行い、業者から見積もりを取って購入手続きに入ります。
国内で入手できないものは海外のメーカから買わねばならないものもあります。

7月から進めてきた調達作業。
各々部門の物資が続々と入荷し、広かった倉庫が次第に手狭になってきました。

実はこれからが本番です。

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おきてがみ





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by yath_y | 2016-08-29 21:13 | Comments(2)  

第1回全体会議

第58次観測隊の第1回全体会議が行われました。
6月に実施された夏期総合訓練以降、隊員が一同に集まる最初の機会です。

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初回のこの会議では、国内準備の遂行状況、今後の予定、特に「しらせ」へ積み込むための物資集積・梱包が来月から本格化するため作業の具体的な進め方、「しらせ」往路での海洋観測計画、基地到着後の夏期間の設営計画に関する周知と意識合わせを行います。

出国まで残りちょうど3カ月。一日一日がとても早く過ぎてゆきます。

おきてがみ





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by yath_y | 2016-08-26 23:17 | @南極 by Yath | Comments(3)  

短波レーダアンテナタワー組立

盆も過ぎ、ひと雨ごとに涼しくなる始める季節ではありますがまだまだ日中はすさまじい暑さです。

今日から短波レーダアンテナのタワー組立作業。
気温ゼロ度前後の南極で組み立てるのはかなり大変ですので、できる限り日本にいる間に数メートルのユニット単位で組み上げその状態で昭和基地に持ち込みます。

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昭和基地のアンテナ現場では、このユニットを6段ほど積み上げて下の画像のように15メートルほどの高さにします。

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電離圏の流れの様子 ( プラズマ対流 ) を観測します


おきてがみ





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by yath_y | 2016-08-24 20:50 | 自己紹介 Self Intro. | Comments(2)  

ELF観測訓練

訓練がいよいよ本格化してきました。

今日はELF(極超長波)観測訓練。

ELF観測とは、「雷」(ゴロゴロ鳴るあれ)をものすご~く低い周波数の磁力センサで捉え、それによって大気現象の変動、太陽活動の変動との関係を調べるための基礎データとなります。
但し、南極で雷は発生しませんので、地球全土で発生する「雷」を昭和基地で捉えて観測しています。

ではなぜわざわざ南極で観測するのかと言いますと、工場や生活する上で発生する人工的なノイズ(電磁雑音)がないため、良質なデータが得られるからです。

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私たちになじみ深い高さ10km(旅客機が飛ぶ高さ)までの下層大気では、放電現象によって水蒸気量と気温の変化、また台風やハリケーンの規模発達の予測が可能になります。

それ以上の中~超高層大気(上空100km)では雷放電が電離圏や磁気圏に与える影響を調べるためのデータとなります。

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おきてがみ





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by yath_y | 2016-08-23 22:34 | @南極 by Yath | Comments(0)  

自火報取扱講習

国内同様に昭和基地でも火災に備え、基地内のほぼすべての建物には火災感知器が取り付られており、主たる場所に自動火災報知設備が設置されています。

[参考] https://ja.wikipedia.org/wiki/自動火災報知設備
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Wikipediaより


今日は、その自動火災報知設備(自火報)の取り扱い講習が行われました。

私は53次(2011-2013)で越冬した際は、基地安全管理主任という大役を任され自火報について熟知していなければならない立場でありましたが、就任当初は何の知識もありませんでした。
そこで消防庁で実施される防火・防災管理講習というのを当時に修了、「火災による被害」を防止するため、また防火管理に係る消防計画を作成し防火管理上必要な業務(防火管理業務)を計画的に行うための知識を学びました。

火災報知器の種類や特徴、性能などネットで調べまくったのを今でも覚えていますが、数年経過した今、肝心の中身はすでに半分近くは忘れてしまっていますので^^;、今回の取扱い講習はよい復習になりました。
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おきてがみ





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by yath_y | 2016-08-17 23:37 | Comments(0)  

地球を掘る

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昨日、今日とロータリ掘削機の取り扱い、メンテナンス訓練。
場所は長野県茅野市にある製造メーカ工場。

ロータリ掘削機とは専用のドリルを用いて硬い岩盤を削りながら掘り進めるための機械です。
今回は昭和基地に設置してある短波レーダアンテナを他のタイプのものに新しく立て替えるミッションがありますが、その作業はすべて自分たち観測隊員でせねばなりません。
しかし南極に専門の職人がいるわけではありませんので、機械を安全に正しく扱う操作や故障した際の修理方法などをこの2日間で習得し実践に備えます。

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初めて触る機械に戸惑いの連続でしたが、メーカの方には非常に丁寧に指導いただき、おかげさまでかなり自信をつけることができました。

尚、南極といえど実際に現場で作業するには、日本国の法令に則り車両系建設機械(整地・運搬・積込用及び掘削用)運転技能講習を終えている必要があります。

おきてがみ





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by yath_y | 2016-08-05 23:47 | @南極 by Yath | Comments(0)