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勝って反省、負けて感謝

剣道の理念
 剣道は剣の理法の修錬による人間形成の道である



つまり、修行であり「学び」であります。ここに結果はありません。

剣道はスポーツではありませんから「勝ち負け」ではないのです。
勝った試合より、負けた試合にこそ自分を成長 させる "教え" があります。勝って学び、負けて学ぶ。それが剣道に於ける修行なのであります。
打たれたことを「負け」ととらえるか「勉強」ととらえるか、ここをちゃんと理解する必要があります。

なので、私は試合そのものを否定するつもりはありません。
己の力を試すせっかくの機会ですし、「勝ちたい」と考えるのも人の心です。
しかし、好んで負ける人はいないでしょうから、「なんでもいいからただ勝つ」のでなく、「道に沿った勝ち方」を学んでくれるのであればそれはそれでよいと思うのです。

長い人生に於いても同じこと。上辺だけを塗りたくり成功に見せかける..そこで得られるのは自己満足。

特に子どもさんに人間形成とはなんぞや、と訓えたところで、「はぁ?」ですから、このあたりを指導者が親御さんにしっかり理解して頂く必要があると考えます。
これを学ばないと、何年剣道をしてても、その行く末は成長のないただのくそオヤジかも、です。

時々、竹の刀を器用に振り回し、周囲の子どもさん方に「おぉ~、すげぇ~」と言われ自己陶酔しておられる先生モドキがいらっしゃいますが、剣道は剣術ではないですから。

来年あたりから武道が授業にも組み込まれるようです。
これから剣道を始められる皆さん、強くなってほしいからと子どもさんに習わせようとされてるご父兄の皆様には、このへんをどうかご理解いただきたく。




今ふうにゆーとですね、



「めんどくせー」んです。剣道は。

by yath_y | 2011-08-15 21:11 | 剣道 KENDO  

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