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野外オペレーション「スカーレン」(skallen)

9月22日から26日まで4泊5日で昭和基地から120km離れた南極大陸沿岸の露岩域スカーレンまで無人磁力計の保守点検、発電機の整備、居住カブースの無線機交換に行ってきました。
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2台の雪上車に各部門の隊員4名が分乗して時速10~15km/hの速度でコトコト現地に向けて凹凸のある氷海を進みます。
ママチャリ並の速度では一日では到着することができませんから、ルート途中にあるスカルブスネスのきざはし浜小屋で一泊し、現地に向かいます。
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@スカルブスネス

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@スカーレン

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氷の海が割れているところがあります。潮の満ち干きによって氷が動くためです。
そういうところは一旦雪上車から降り、まずドリルで穴を掘って雪上車が乗っても割れないか問題ないかどうか氷の厚さを測ります。
割れない厚さであることが確認できたら、次に雪上車が落っこちないようキャタピラの幅を見ながら「道板」をクラックの両端に渡して、誘導者の指示に従いながら慎重に渡ります。
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スカーレンではこんな石が。
まずはお決まりのガーネット。
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色が悪いですが、こちらはエメラルド。
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で、これまた光の加減で発色不十分ですが、「スピネル」。1~2mmの結晶で鮮やかに透き通った青紫色をしています。
結晶は正八面体で「天空の城ラピュタ」に登場する飛行石のような形をしています。
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写真を取り損ねましたが立派な大理石も。

ここは、3ヶ月先の次の夏にも、その時到着する「しらせ」で持ち込む予定の小型ヘリコプタで再び行くことになっています。

もう2ヶ月半で「しらせ」が私達を迎えに来ます。一年って早いものです。

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南極観測のホームページ
国立極地研究所

by yath_y | 2014-10-01 23:35 | @南極 by Yath  

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